これまでのセオリーが通用しない時代ですね。

こんにちは。ブランディング・ライターの栗原貴子です。

「売る」ためのツールや広告となるコピーその他もろもろに携わってきて、この頃、実感しているのが「これまでのセオリーが通用しなくなっているなあ」ということです。


何が「ウケる」のか分からないし。ターゲット層を細かく分析して「ここっ」と狙い撃ちとか、まったくダメってわけじゃないけれど、かつてのような成果は出ない。なぜなら、個人の好みや嗜好、ライフスタイルが多様化し、細分化しているからだと思います。「40代の独身女性のライフスタイルってこうだよね?」とはいかない、ということです。


それは、40代独身女性に限ったことではなく、何歳でも未婚既婚、子供のいるいないなどに関係なく等しく言えることでもあります。子供の年齢もね、本当に多様で40代で子供がすでに成人している人もいれば、まだ幼稚園、保育園っていう人もいるし。本当にいろいろです。

昨日、美容院で美容師さん達と「お菓子」の話をしていました。ロングセラーのお菓子、「チップスター」とか「うまい棒」とか「おっとっと」とか「ルマンド」とか「きのこの山」「たけのこの里」あたりが名前が上がりました。そういう昔からある商品は「おいしい」だけでなく、「子供の頃のそれらのお菓子との記憶と結びついているから、異常に嬉しく感じちゃうんだよね」という話になりました。

子供の頃の純粋な「わ~」というあの気持ちも一緒に引っ張っり出されることも「含めて」の「お菓子が好き」なのだと。その確実に「わ~」という気持ちを引っ張りだされる、ブレない感じがロングセラーが長年、愛される所以であって。

ロングセラー商品の強みはソコにあるわけですが、新しく始めたビジネスや新商品にはその歴史はなくとも「心を動かす」ことはできます。

うちの近所に大変、私が好きなレストランがあって、そこはそんなに老舗でもないし、オーナーシェフが30代後半でお店を開いて、たぶん、まだ数年ってところ。うちの近くでゴハンでも、になったときはほぼ100%の確率で私はそのお店を選ぶのですが。

女友達、100%の確率で感激します。

初めての人も感激し、何度リピートしても感激する。

その理由は明白で。お料理のクオリティーの高さはもちろん、ブレなさ、なのですね。

料理に感情が表れることは、お料理をする人なら体感していることだけど、心の乱れがあると料理の味もいまいちになりますよね。

つまりは、料理の腕を磨く! ということ以前に「心をいつも整った状態にしておく」ということが大切なのだと思うのです。

それって、料理人に限らず、すべての仕事をしている人に言えることだけれども。スキルやらなにやらっていう以前に、お客さんの心を感激とか感動とか、よい方向で動かせる「自分」であることが大事なのだな、って思います。

失敗して落ち込んだり、反省したり、クヨクヨすることって誰しもあるけれど。それに対する対処法も自分にあったものをみつけることが大事ですね。

SPツール作りと関係なさそう、って思うかもしれないけれど、じつはツールを作っていくときに「核となる場所」も決めていきます。すると、そのビジネスに関わる人、規模の大きな会社であれば営業チームとかマーケティングチームとか、本当に関係各所がいっぱいなのだけど、みんなの気持ちをひとつにすることができ、結果として営業がスムーズになり、売り上げにつながっていくのですね。


「これまでのセオリーは通用しない」のは確かです。


個人も法人も、今までの「成功法則」は「よい思い出」として心のアルバムに貼り、新たな気持ちで取り組むことが求められる時代です。そう考えると、規模の小さなビジネスのほうが切り替えがしやすいですし、反面、大企業のような”体力”がないですからいやおうなしに切り替えを進める必要に迫られているのではないかな、って思います。


そうはいっても、人が働ける気温をとうに超えてるよ、東京。

ということで水分補給を忘れずに、がんばりましょ~!!

栗原貴子の新でこぼこオンナ道

ブランディング・ライター栗原貴子が モノやサービスを「売る」ために大切なブランディングの考え方や SP(販促)ツールの作り方について書くブログです。 あと「雑談」も。